<平昌五輪最高の名場面>小平選手インタビュー(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2018.06.11 13:11
2018年2月18日、江原道江陵(カンウォンド・カンルン)のスピードスケート競技場。2018平昌(ピョンチャン)冬季五輪スピードスケート女子500メートルの試合が行われていた。すでに1000メートルで銀メダルを取った小平奈緒(32)は500メートルで36秒94の五輪新記録を打ち立てた。金メダルが有力な小平に向け日本応援団の歓呼と満場の拍手が起こった。その瞬間小平は右手の人差し指を唇に当てて「静かにしてほしい」というサインを送った。次の組でレースを準備する李相花(イ・サンファ、29)の邪魔になりかねないので控えてほしいという意味だった。
李相花は37秒33の記録で決勝ラインを通過した。2010年のバンクーバー大会、2014年のソチ大会に続きこの種目で五輪3冠を狙った李相花の挑戦は銀メダルで終わった。涙を流しながらリンクを回った李相花が小平の胸に抱かれた。2人は姉妹のように親しく抱きしめ合ってリンクを回った。太極旗と日章旗が美しく調和した。国籍とライバル意識を離れ真のスポーツ精神を見せた、平昌五輪最高の名場面だった。