韓経:【コラム】米朝会談にやきもきする日本
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.06.05 09:02
「ナポレオン戦争以降フランスは欧州のヘゲモニーに近づいたことがなかった。国力の弱いフランスが欧州政治の運転席に座ったように見えたとすればそれは事実上欧州の主人だった英国とドイツが許容したので可能なことだった」。
2002年初め、ドイツのミュンヘンでアジア政治・外交専門家であるミュンヘン大学のゴットフリート・カール・キンダーマン名誉教授とインタビューした時に交わした話をふと思い出した。韓半島(朝鮮半島)周辺情勢が急変する中で文在寅(ムン・ジェイン)大統領のいわゆる「運転者論」関連ニュースに接することが増えたためだろう。米朝首脳会談が成功するよう橋を架け、取り消しになるところだった会談を曲折の末によみがえらせる過程で文大統領が大きな役割をしたことは否定できない事実だ。