米国を訪問中の文在寅（ムン・ジェイン）大統領が２２日午前にワシントンの迎賓館でポンペオ国務長官、ボルトン大統領補佐官との接見を終えたと青瓦台（チョンワデ、大統領府）が明らかにした。

青瓦台の尹永燦（ユン・ヨンチャン）国民疎通首席秘書官は２３日、「文大統領がポンペオ国務長官とボルトン補佐官に、１２日に予定された歴史的な米朝首脳会談の成功に向け最善を尽くしてほしいと呼びかけた」と明らかにした。尹首席秘書官によると、この日の接見は予定時間を超え５０分にわたり進められた。

特に北朝鮮が最近見せた態度に対しては「それでも米朝首脳会談の成功に向けた金正恩委員長の意志は明らかだ。揺らぐことなく落ち着いて首脳会談準備にまい進してほしい」と強調したという。

文大統領はこの席で最近の韓半島（朝鮮半島）の気流は韓米両国ともにあり、絶対に逃してはならない機会だと評価した。文大統領は、「韓半島の肯定的状況変動は韓半島の歴史の進路を『韓半島の非核化と恒久的平和定着』の道に変えられる、前例のない絶対逃してはならない機会の入口を提供している」と話した。

また、２５年間にわたり北朝鮮との交渉でだまされたという見方に対しても言及した。文大統領は「多くの人が２５年間北朝鮮との交渉でだまされたという懐疑的な見方を持っているが、今回は歴史上初めて『完全な非核化』を公言し、体制安全と経済発展を希望する北朝鮮の最高指導者を対象に交渉するという点でこれまでの交渉とは次元が異なる」と強調した。

そして「今後北朝鮮との交渉は至難な道のりになるだけにわれわれは多くの忍耐心を持ってともに悩まなくてはならず、トランプ大統領がこのような簡単ではない過程を乗り越えて全世界に希望の新しい時代を開く歴史的偉業を成し遂げられるよう２人がしっかり補佐してほしい」と頼んだ。