【社説】期待より懸念先立つ金正恩-習近平の第2回会談
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.05.09 08:01
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が、一昨日と昨日、電撃的に中国遼寧省大連を訪問して中国の習近平国家主席と会談を行ったという便りは期待よりもまず心配を抱かせる。金委員長が3月末に訪中して43日ぶりに再び訪中したことは、習主席と至急話し合わなければならない差し迫った急ぎの事情ができたとみられるためだ。習主席は「中国は北朝鮮の非核化堅持と米朝対話を通した韓半島(朝鮮半島)問題の解決を支持する」という立場を明らかにした。これに、金委員長は「関連当事者が北朝鮮に対する敵対視政策と安全に対する威嚇を解消すれば北朝鮮は非核化を実現することができる」と答えた。非核化に向けて、北朝鮮の安保懸念をまず除去してほしいという要求だ。
韓国が3月と違って金正恩-習近平第2回会談に懸念の視線を送るのは、最近、米朝の心理戦が強まりながら、なんとかここまで漕ぎ着けた非核化への雰囲気があらぬ方向に向かわないか心配されるためだ。今日明日にも予想されていた米朝首脳会談の日時や場所の発表が先送りされている。異常気流が形成されつつあるという雰囲気を拭いきれない。米国は、現在、北朝鮮の非核化程度を「完全」を越えて「永久的な」水準に上方修正した。廃棄対象も生化学武器や核兵器の製造に参加した人材などに拡大して北朝鮮を圧迫している。