【社説】自営業者も大企業経営者も眠れない大韓民国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.05.03 11:34
きのうサムスンバイオロジックスがソウルの大韓商工会議所で開いた記者会見の雰囲気は重苦しかった。3人のサムスン側関係者は会見場をいっぱいに埋めた記者らの前で泣訴するように話した。この日の緊急記者会見は参与連帯の問題提起後に金融監督院が「サムスンバイオロジックスに対し1年間の特別監理を行った結果、粉飾決算の疑いがある」として会社と監査人に措置事前通知書を通知したのに伴った対応だ。サムスン側は「少しも法規を破っておらず、会計適用を通じて得た利益もまったくない」として積極的に反論に乗り出した。
この問題は小さく見れば金融監督院とサムスン側の争いにすぎない。だが大きな枠組みで見れば事態は深刻だ。文在寅(ムン・ジェイン)政権が経済民主化にドライブをかけ韓国企業の経営権が揺らいでいるためだ。海外のハゲタカファンドはこの機会を逃さず狙っている。2015年にサムスン物産と第一毛織の合併に反対した後株式を大量処分して差益を得た米国系ヘッジファンドのエリオットは最近露骨に韓国企業狩りに乗り出した。