【社説】韓国の工場稼働率、9年ぶり最低水準…製造業の危機を直視すべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.05.01 08:06
マクロ経済指標は好調だが、実際、製造業の景気は冷たい。統計庁が30日に発表した3月の産業活動動向によると、全産業生産指数は前月比1.2%落ちた。過去5年間で最大幅の下落率だ。特に懸念されるのは製造業が徐々に活力を失っている点だ。鉱工業生産指数は3カ月ぶりに下落に転じ、過去13カ月間で最大の落ち幅(マイナス2.5%)となった。半導体を除いて自動車・機械装備など多くの業種が下降している。
何よりも遊休工場が増えている。製造業の平均稼働率はグローバル金融危機当時の2009年3月以来の最低値(70.3%)となった。設備投資も5カ月ぶりに大幅に減少し、今後の見通しが良くない。スーパー好況を迎えている半導体がなければ、さらに低い数値が出ていたということだ。質が良い雇用を創出する製造業が冷え込む中で、政府が注力する雇用政策が成果を出せるはずがない。