<南北首脳会談>金正恩委員長、核実験場閉鎖公開の狙いは?
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.04.30 08:40
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が27日、南北首脳会談で豊渓里(プンゲリ)核実験場を5月中に閉鎖し、これを対外的に公開すると述べたのは、米国がこれまで強調してきた「実質的行動」の最初の処置となる可能性がある。従来とは違い最初の協議から北朝鮮の絶対権力者である金委員長が出てきた「トップダウン」方式だったため可能な決定だった。
青瓦台(チョンワデ、大統領府)の尹永燦(ユン・ヨンチャン)国民疎通首席秘書官は29日、板門店(パンムンジョム)宣言になかった重大な合意2件を公開した。北部の核実験場(豊渓里核実験場)の閉鎖に韓米の専門家およびメディア関係者を参観させること、韓国より30分遅い平壌(ピョンヤン)標準時をソウル標準時に合わせることに金委員長が合意したということだ。2件ともに南北が事前調整した議題ではなかった。会談の途中に電撃的に合意し、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が「これを発表してもかまわないのか」と提案すると、金正恩委員長はその場で「対外的に発表してもよい」と答えた。