機内の食事用トレイにゴキブリ…大韓航空、検疫法まで違反
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.04.26 08:16
運航中の大韓航空飛行機内からゴキブリが見つかる猟奇的な事件が発生したが、大韓航空は関連事実を検疫当局に申告さえしていなかったことが明らかになった。ゴキブリは伝染病を移すおそれのある害虫であるため、機内で発見された場合、検疫法によって厳しい検疫手順を踏むべきだが、大韓航空はこれを無視していた。
25日、航空業界によると、ゴキブリは今年2月17日、タイ・バンコクを出発して仁川(インチョン)国際空港に入ってきた大韓航空KE654便で見つかった。当時の状況はこうだ。ゴキブリはビジネス席(プレステージ席)で朝の食事をしようとしていた会社員のキムさん(40)夫婦のトレイの上を這い回り、キムさんの夫人が食事の時に配られたナプキンでゴキブリを捕まえた後、急いで乗務員を呼んだ。
乗務員はキムさん夫婦にしばらく待ってほしいと話した後、ゴキブリを捕まえたナプキンを持って消え、10分後に責任乗務員である事務長がやってきてキムさん夫婦にお詫びの言葉を伝えた。事務長は30~40分後に再びキムさん夫婦の元にやって来て、食事中にゴキブリが出てきて不快だったというキムさんに対して事務長は改めて謝り、会社にこの日あったことを詳しく報告すると約束した。また、機内防疫を求めたキムさんに事務長は防疫手続きも規定通り進めると答えた。キムさんは「当時、中東呼吸器症候群(MERS)事態などのことが思い出され、国際的な伝染病の拡散を防ぐためには問題が発生した機内防疫が最初の段階だと判断して防疫を要求した」と述べた。