<変わった北、変わらない北(4)>韓国の支援が必要な金正恩、南北交渉は一瀉千里
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.04.23 13:53
1月9日午前10時、板門店(パンムンジョム)南側の「平和の家」。趙明均(チョ・ミョンギュン)統一部長官と李善権(イ・ソングォン)北側祖国平和統一委員会(祖平統)委員長を首席代表とする南北高官級会談は一瀉千里に進行した。文在寅(ムン・ジェイン)政権に入って最初の高官級会談で、北側代表団の平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)参加など3項目に合意するのに11時間しかかからなかった。その後に開かれた高官級会談(先月29日)や芸術団交換に関する実務者会談などほとんどの会談も昼食時間の直後または夕食時間の前に終わった。夜通し交渉しながらも決裂したりする過去の会談とは違う。会談は今年に入ってすべて合意を引き出した。
趙明均長官は1月の会談後、「李善権委員長との対話は意味があった」とし「李委員長が『別の時のように軍服を着て出ていれば机を蹴飛ばして出て行ったかもしれないが、スーツを着ているので今日は少し違う』と話した」と伝えた。李善権は過去の南北将軍級会談当時、金英哲(キム・ヨンチョル)統一戦線部長と共に軍服を着て荒っぽい口調で対話した。軍事会談で対決と駆け引きの専門だった李善権が最近、柔軟な姿を見せている。北朝鮮が対南関係改善に注力しているという傍証だ。ここには韓国の米朝仲裁役への期待もあるという。