韓経:【コラム】日本と中国の指導者は見て、韓国は見ていないもの(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.04.19 09:47
日本の国土面積は37万7915平方キロメートル、韓国は9万9720平方キロメートルで日本が4倍程大きい。領海基準で計算をやり直すと話は変わる。日本485万7193平方キロメートル、韓国は30万平方キロメートル余りで、差が16対1に広がる。国連海洋法上、各国の領海と認めている排他的経済水域(EEZ、ExclusiveEconomic Zone)基準でのものだ。日本がこのように途方もない海洋領土を従えているのは、遠洋の島々を経略してきた賜物だ。西には台湾の横に張り付くようにしてある与那国、南には東京から直線距離にして1740キロメートルも離れた沖ノ鳥が日本の領土として認められている。
最東端の領土は西太平洋上の無人島、南鳥だ。東京から1900キロメートル離れた、面積1.51平方キロメートルに過ぎないこの島のおかげで、最近日本が「資源大当たり」によって全世界を興奮させた。周辺海底に1600万トンのレアアース(希土類)が埋蔵されているという事実が確認されたのだ。自動車部品に使われるジスプロシウムが世界需要基準で730年、レーザーに使われるイットリウムは780年、モーター製作に使われるテルビウムは420年、液晶表示装置発光剤として使われるユウロピウムは620年分がそれぞれ埋蔵されていると推定されている。世界レアアース生産量の90%近くを占めている中国の資源一強体制をけん制するには十分な賦存量だ。アジアでなくオセアニアに属するほど遠く離れたこの島が日本の領土になったは1876年、明治維新直後だ。海洋の重要性に開眼した明治時代の指導者たちが遠洋海域にまで視線を転じたおかげだ。