支持率に酔って側近人事・「他人に厳しく自分に甘く」…安倍危機まねいたのは“傲慢”
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.04.17 09:04
森友学園の国有地売却問題をめぐり、財務省理財局長の佐川宣寿氏が証人喚問で野党議員の追及に苦しめられていた。その時、佐川氏にメモが渡された。
10メートル前に座っていた安倍晋三首相秘書官が伝達したものだった。「もっと強気で行け。PMより」--。PMは「Prime Minister(首相)」の略だ。
これに先立ち、安倍氏は国会で森友スキャンダルに関連し、「私や妻が関係していたということになれば、首相も国会議員も辞める」として自ら退路を断った。首相が退路を断った以上、官僚には選択肢がなかった。安倍氏はその官僚に「もっと強気で行け」と、忠誠を強要した。日本の月刊誌「文藝春秋」5月号「佐川氏に渡された『総理のメモ』」という記事で紹介されたこの場面は、5年4カ月間続いてきた「安倍1強」日本政治の素顔だった。ところが難攻不落のように見えたその安倍氏の牙城が揺れている。