「金正恩が核放棄? ヒトラーにだまされたチェンバレンのように偽装平和に惑わされるな」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.03.22 16:19
米朝首脳会談は過去にも実現の一歩手前までいくことはあった。ビル・クリントン大統領と金正日(キム・ジョンイル)国防委員長による、2000年ミサイル開発中断のための首脳会談が進められた。金委員長が同年10月、「長距離ミサイルの製造・販売および使用を中断する準備ができた」という親書とともにクリントンを招待した。だが、二カ月後、ジョージ・W・ブッシュ大統領に政権が代わったため、会談が実現することはなかった。
1999年ウィリアム・ペリー元国防長官と共に北朝鮮を訪問して「ペリープロセス」を推進した元米国務省東アジア太平洋首席副次官補のエバンズ・リビア氏(69)は「今はその時ではない」とし「金正恩(キム・ジョンウン)委員長は核兵器を放棄する準備はできていない」と断言した。
35年間の外交官生活を終えた後も、最近まで李容浩(リ・ヨンホ)外相、崔善姫(チェ・ソンヒ)北米局長ら北朝鮮官僚と「1.5トラック(半官半民)」対話を継続してきた経験と外交の伝統的観点に裏打ちされた懐疑論だ。