<危機の韓国自動車産業(上)>未来の自動車を育成せず「雇用創出」叫ぶ政府
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.03.22 09:27
自動車産業は韓国経済で最も重要な産業の一つだ。国内の自動車産業の生産総額(197兆ウォン、約20兆円、2016年)は全体製造業の13.9%を占める。付加価値額(57兆ウォン)で見ても比率(11.2%)が高い。韓国の雇用の約1割(37万人、9.1%)は自動車産業と関連している。
このように国の経済に及ぼす波及効果が大きい自動車産業が揺れている。現代経済研究院新成長研究室のチャン・ウソク研究委員は「国内自動車企業の技術力は量的にも質的にも世界の競合他社に比べて低い方」とし「こうした状況で韓国GMが撤収すれば約9万4000人の雇用が減り、付加価値が8兆4000億ウォン減少するだろう」と予想した。
韓国自動車産業の危機は他国に比べて先制的に未来自動車産業に対応しなかった結果だ。韓国は2006年に「エコカー開発及び普及計画」を出した。その後、韓国は5年ごとに計画を補完し、未来の自動車市場を準備した。しかし内容は12年間ほとんど変わっていない。未来の自動車を「開発」するよりも「普及」に重点が置かれているのも同じだ。