「トランプの鉄鋼関税爆弾、韓国は回避の見込み…目的は中国」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.03.21 10:46
「中国にドーナツ店を開きたい米国企業がある。ドーナツを作って売るためには中国でパートナーを探し彼にドーナツを作る技術を教えなければならない。生地をどのようにし何度で揚げて、すべて教えたところ、中国にドーナツ店をオープンする前に私のレシピを使った中国人のドーナツ店がオープンした。事業をしようとしたが技術だけ盗まれた格好だ」。「米大統領の経済家庭教師」と呼ばれるハーバード大学のマーティン・フェルドシュタイン客員教授は、「米国が鉄鋼・アルミニウム関税賦課カードを切った本心は中国が米国企業の技術を奪取するのをこれ以上傍観しないということ」と話した。19日に世界経済研究院の主催でソウルの韓国プレスセンターで開かれた朝食会講演でのことだ。
フェルドシュタイン教授によると、中国政府は長年にわたり人民解放軍を動員してハッキングなどサイバー技術で米国企業の技術を盗んだ。2013年6月に当時のオバマ米大統領が習近平中国国家主席と会い技術奪取の具体的な証拠を提示すると習主席も事実を認めた。その後技術流出の方式が変わったというのが彼の分析だ。
「中国で事業をしようとする米国企業はたびたび市場参入条件として技術移転を要求されている。人口13億人の中国市場を逃すことはできない企業は『自発的に』ノウハウを伝授する。だが中国政府は中国企業が伝授した技術を活用してシェアを高める時まで承認を出さず時間がかかるケースが少なくない」。