韓経:【社説】韓国の自動車産業締め上げる5重苦
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.03.21 10:04
米道路交通安全局(NHTSA)が現地で発生した6件の現代(ヒョンデ)・起亜(キア)自動車事故と関連してエアバッグ問題を調査しているという。先行きの険しい現代・起亜自動車としては予想していなかった暗礁にぶつかった格好だ。過去の事例を見れば自動車のリコールは状況展開によりリコールだけで終わらないケースが少なくなかった。トランプ米大統領が登場して強化されている「米国優先主義」を考えるとそうした懸念をさらに振り払いにくいのが事実だ。日本車、欧州車を主に狙ってきた米国の攻勢が現代・起亜自動車にも向かっているという解釈が可能だ。
もしかすると今回の事態とも関連があるかもしれない米国の通商圧力の高まりもやはり韓国の自動車産業を締め上げているのは同様だ。トランプ大統領が韓米自由貿易協定(FTA)を問題にした時から自動車がターゲットになるという分析があふれた。米国の鉄鋼関税賦課と関連、韓国がこれの免除を受けようと考えるならば韓米FTA改定交渉で米国が要求する自動車市場の追加開放は避けられないという予想も出ている。
韓国国内に目を向けても自動車業界には懸案が少なくない。まず韓国GM問題がどのように帰結するかが変数だ。これはGMだけの問題ではない。韓国がグローバル自動車生産基地としての魅力を取り戻すことができなければその否定的余波は韓国GMを超え他の自動車メーカーに波及することは言うまでもない。