「核は話し合いの対象ではない」→「非核化は先代の遺訓」…なぜ180度旋回?
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.03.07 13:15
南北が4月末の首脳会談推進をはじめとする6項目の合意文をまとめ、平昌(ピョンチャン)冬季五輪を契機に作られた韓半島(朝鮮半島)の雪解けムードがさらに弾みをつけることになった。特にこれまで「核は話し合いの対象ではない」と釘を刺してきた北朝鮮が今回非核化の意志を表わしたという点は韓半島平和体制構築に向けた進展という評価が出ている。また、北朝鮮が非核化問題協議と米朝関係正常化に向け米国と虚心坦壊な対話をするとした点も注目すべき部分だ。第3回南北首脳会談を板門店韓国側地域である「平和の家」で開くことにしたのも金正恩の立場では一種の勝負に近い。仁済(インジェ)大学統一学部のチン・ヒグァン教授は「核兵器はもちろん在来式兵器で韓国側を攻撃しないと約束したのも金正恩の立場では出すことができる最大限のカードを切ったもの」と分析した。
北朝鮮がこのように積極的に「対話攻勢」を展開するのは今年に入って北朝鮮が見せてきたオールイン戦略の延長線上だ。
金正恩が勝負に出ることについて、昨年核兵器の完成を土台に絡まった糸を解こうという意図が含まれているという評価が出ている。現代史研究所のチョン・チャンヒョン所長は「北朝鮮は核と経済の並進を推進しているが、核武力を完成したとからとこれが経済開発にはつながらないと判断したようだ」と話す。その上で「すでに核兵器製作完成段階にさしかかったため非核化の反対給付として対北朝鮮支援と制裁解除、投資誘致、平和協定締結、米朝関係正常化を推進する可能性が大きい」と付け加えた。韓国を踏み台として金正恩(キム・ジョンウン)が国際的孤立から抜けだそうとする意図があるとの分析もある。東国(トングク)大学北朝鮮学科のコ・ユファン教授は「米国と本格的な対話を始める前に南北首脳会談を通じて非核化プロセスを作るという意図。新たなチャンネルである韓国を通じて米国に接近するという試み」と話した。