「平昌に来た北応援団229人、平壌のホテルで『水抜き』作業中」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.03.01 14:41
北朝鮮内部で平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)に派遣された応援団に対する批判が出ていると、匿名を求めた対北朝鮮消息筋が28日伝えた。消息筋は「美男仮面で問題を起こしたうえ、南側社会での反響も期待に及ばず、今回の応援団派遣は成果がなかったという見方が北の内部にある」と話した。北朝鮮は当初、平昌冬季パラリンピックにも応援団・芸術団を派遣することにしたが、27日の実務者会談で突然立場を変えたのも、こうした北朝鮮内部の雰囲気と関連があるという見方が出ている。
北朝鮮は平昌冬季五輪に計229人の応援団を派遣した。主に10・20代女性で構成されたこの応援団は北朝鮮に戻った後、帰宅できず、平壌(ピョンヤン)でいわゆる「水抜き」作業を受けていると、脱北者の安燦一(アン・チャンイル)世界北朝鮮研究センター所長が伝えた。「水抜き」作業とは、韓国滞在中に接した社会の雰囲気と文化を洗い流す思想教育をいう。安所長は「『水抜き』作業は平壌でも施設が良い普通江(ポトンガン)ホテルや羊角島(ヤンガクド)ホテルで3、4日間行われる」とし「南側に劣らない施設をわざわざ選んで『我々も韓国に劣らない』ことを見せるため」と説明した。この思想教育では応援団の団員に対する思想教育と共に、団員にお互いの行動を指摘させる「総和作業」も行われるという。
北朝鮮は2002年釜山(プサン)アジア競技大会に応援団を派遣して成功した経験がある。「美女応援団」と呼ばれ、訪問先ではいつも話題の中心になり、一部ではファンクラブ結成の話が出るほど大きな関心を集めた。しかし今回の平昌五輪では違った。応援団は扇の舞い、吹奏楽公演などのいくつかのレパートリーを見せたが、反響は以前ほどではなかった。いわゆる「美男仮面」は金日成(キム・イルソン)主席ではないかという批判を招いた。