【中央時評】「鼻血作戦が北朝鮮の急所を突いた」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.02.28 17:07
先日、韓国政府の外郭周辺組織で最高の北朝鮮専門家を集めて北朝鮮の意図を分析する作業が極秘に進められた。北朝鮮が今年に入り、南北対話へと急激に態度を軟化させている理由を詳しく調べるためだ。金正恩(キム・ジョンウン)は妊娠中の妹・金与正(キム・ヨジョン)を平昌(ピョンチャン)オリンピック(五輪)に派遣して、南北首脳会談カードまで切った。それだけ切迫した背景があるのだ。
一部の専門家は経済制裁の効果を主張した。昨年、北朝鮮の石炭生産量は前年比39%減り、対中輸出は66%も減った。ドル・人民元が決済手段として使われているため、市場が活性化している北朝鮮経済には大きい衝撃となった。だが、北朝鮮当局があらゆる力を動員して備蓄物量を市場に解放したためか、2月現在の北朝鮮市場の為替レート・米価格・ガソリン価格は非常に安定している。経済制裁だけでは北朝鮮の急な態度軟化を説明することはできない。専門家は9~10月にならないと国連制裁による北朝鮮経済の変化を実感することはできないとみている。