円高始まるか、緊張する日本
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.02.20 09:17
日本の外国為替市場は殺伐とした1週間を送っているところだ。対ドル円相場は19日午後4時基準で1ドル=106.52円で取り引きされた。今月初めに110円台を維持していた円は15日に106円台に上昇してから下がらずにいる。
先週には取引時間中に一時ではあるが106円台を割り込んだりもした。16日には105.5円にタッチした。2016年11月以降で最高値だ。5日の世界の証券市場が暴落した「ブラックマンデー」後に円が上がった。金とともに安全資産に挙げられる円を投資家が再び求め始めた。日本の景気回復傾向も円の価値を引き上げた。
日本の中央銀行である日本銀行は緊張に包まれた。日本政府は黒田東彦日銀総裁再任案を16日に議会に提出した。4月には終わる任期をさらに5年延長する案だ。1961年から57年ぶりの総裁再任だ。安倍晋三首相が黒田総裁に下した特命は円安維持だ。これまで黒田総裁は忠実にこの任務を遂行したという評価を受けている。前例が珍しい総裁再任決定を安倍首相が下した理由だ。だが再任案が提出されるや黒田総裁は円高の帰還という山場を迎えた。