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【社説】国を根幹から揺るがす与党要人の暴言=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.02.08 10:17
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サムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)副会長に執行猶予を言い渡した控訴審判決に対し、執権与党が3日間にわたって暴言を浴びせている。共に民主党の秋美愛(チュ・ミエ)代表は7日、「司法府の歴史上、最も恥ずかしい判決として記録されるだろう」とし「新たな判経の癒着でなければ何か」と述べた。朴範界(パク・ポムゲ)院内報道官最高委員は「ひとえに李副会長釈放のために申し合わせた偽判決、嗜好判決云々」と述べた。判事出身の秋代表と朴最高委員が裁判所と裁判官個人に対する一方的な攻勢の先頭に立っているのは普通のことではない。

国の運営の責任を負っている政府与党指導部が自身の好みに合わないからと司法府の判決をめった切りするのは憲法の中枢である三権分立と法治主義を根幹から揺るがす妄動だ。ある民主党議員OBが述べた「これはジェパン(裁判)ではなくケパン(「めちゃくちゃな様子」を口汚く言ったもの)」という妄言の前では言葉を失うほどだ。このすべての暴言の中に、今後行われる大法院(最高裁判所に相当)の上告審に影響を及ぼして2審判決をひっくり返そうとする意図が隠れているなら、一層憂うべきことだ。

 
平昌(ピョンチャン)オリンピック(五輪)を控えて与党要人が日本と米国に口さがなく浴びせている暴言も度を越している。国会副議長を務めた李錫玄(イ・ソクヒョン)議員は「ペンス副大統領は宴会場に慟哭しに来て、安倍首相は人の褌(ふんどし)で相撲を取る腹積もり」とツイートした。盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府で統一部長官を務めた丁世鉉(チョン・セヒョン)氏は「どうして日本の首相が韓米演習再開のことをつべこべ言うのか」として「日本は米国の子分」という表現まで使った。韓半島(朝鮮半島)の平和と非核化に最も重要な同盟と友邦指導者に対し、与党指導級の要人が「北朝鮮報道官」しか言いそうにない暴言を浴びせている様子にはただあきれる。

文在寅(ムン・ジェイン)大統領が中心を取らなければならない。文大統領は弁護士出身ではないか。判決に不満があっても司法府の決定そのものは尊重し、政治的立場が違っても外賓には礼を尽くして接する常識を与党指導部と支持層に促してほしい。

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