【コラム】北朝鮮が平昌オリンピック前日に不参加を宣言したら?(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2018.02.05 14:30
南北が高官会談で女子アイスホッケー合同チームや文化行事、大規模な訪問団、軍事ホットライン再開通などの合意を引き出したのは良いことだ。しかし依然として注意が必要だ。
今回の会談は、金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮労働党委員長が新年の挨拶で「平昌(ピョンチャン)オリンピック(五輪)に代表団を派遣する用意がある」と話したことから始まった。一部ではこれを南北緊張緩和のシグナルとみている。だが、北朝鮮が指向する政治体制が連邦制という点を念頭に置く必要がある。北朝鮮式の連邦制は、南北が現在の体制を維持したまま統合する方式だ。北朝鮮エリートは自分たちを危険にさらす準備はできていない。彼らは個人的にも政治的にも前例のない圧迫を受けている。2014年、国連北朝鮮人権調査委員会報告書は北朝鮮エリートのうち相当数が国連安全保障理事会制裁決議案違反で国際司法裁判所の提訴対象である点を思い出させたことがある。彼らは心理的に非常に萎縮しているだろう。