【コラム】平昌は「国家の壁」を打ち崩すことはできるか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.02.02 16:47
ちょうど30年ぶりだ。1988年に明るく輝いたソウルオリンピック(五輪)聖火が、2018年、江原道平昌(カンウォンド・ピョンチャン)に再び灯される。平昌冬季五輪開幕までちょうど1週間残った。30年前、私は軍入隊訓練を受けていた。当時、休憩時間に教えてもらった1曲の歌が思い出される。チョー・ヨンピルの『ソウル・ソウル・ソウル』だ。「ソウル、ソウル、ソウル 美しいこの街」を口ずみながら、オリンピックを間近で見ることができない残念な気持ちを慰めた。
ソウル五輪といえば真っ先に思い出される「輪転がし少年」の映像も後で見物した。88年9月17日の開幕式当日、ソウル蚕室(チャムシル)総合運動場の青い芝生を対角線に横切った白いシャツを着た7歳の少年が忘れることのできない感動を伝えたという事実も後で分かった。81年9月30日、ドイツ・バーデン=バーデンでソウルを五輪開催地として発表した日に生まれた子供は、いつのまにか40歳に手が届く年齢になった。