【中央時評】NHK大河ドラマを見る理由(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.02.02 08:41
今年のNHK大河ドラマのタイトルは『西郷どん』。主人公の間では親しみを込めて西郷隆盛をこう呼ぶ。林真理子の同名小説が原作だ。いわゆる「維新3傑」がすべて登場し、NHKとしては明治維新150年の記念作ということだ。視聴率は14-15%で低空飛行中だが、決して西郷の存在感が弱いわけではない。数年前に朝日新聞が幕府末期の人物のうち誰が一番好きかという質問で西郷は3位に入った。1位は坂本龍馬、2位はこの2人に開化のインスピレーションを与えた勝海舟だった。
今は日本列島に草食男が多いが、19世紀半ば・後半は違った。熱血青年たちが疾走した。「維新3傑」の明治元年の年齢を見てみよう。西郷39歳、大久保利通38歳、木戸孝允35歳だった。明治政府の樹立を見ることなく先に亡くなった人も多い。対外膨張主義を主張して過激派の侍を育てた吉田松陰は29歳、薩長同盟を仲立ちした坂本龍馬は32歳、長州の武士の久坂玄瑞と高杉晋作はそれぞれ24歳、28歳で死去した。ほとんどが20-30代に刀を抜いて生涯の業を成し遂げた。