【コラム】粒子状物質は中国のせいなのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.01.19 10:51
粒子状物質の警報が発令されてソウルの公共交通機関が無料化した日、世界中の空気質指数地図を示すAQI(Ari Quality Index)のサイトで中国やインド、トルコの一部地域がソウル水準の赤の警報を越え、紫、茶色に染まった。韓国の粒子状物質の主犯は中国なのに私たちがあれこれ努力しても何の意味があるのかという愚痴が出る。中国発の粒子状物質を除去するために結局「メード・イン・チャイナ」の空気清浄器を買わなければならない状態だから腹も立つ。しかし、すべてが中国のせいなのだろうか。
中国が昨年末リサイクル廃棄物の輸入を全面中断すると、毎年廃プラスチック50万トンを中国に輸出していた英国が一度大騷ぎになった。焼却や埋めたてを選択すれば環境汚染が避けられず、積んでおくには量が多すぎるからだ。結局、英国のテリーザ・メイ首相は25年以内にすべてのプラスチック・ゴミをなくすと宣言した。環境運動界では25年でなく25カ月非常計画が必要だと非難した。
先進国がきれいな空気と快適な環境を維持できたのは中国やインドのように経済成長を渇望するアジア国家に汚染を押し付けたおかげだったかもしれない。「危険の外注化」という国内の元請けと下請けだけで広がるのではない。グローバル単位でも起きる。