【社説】限度を越した前・現職韓国大統領の正面衝突
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.01.19 07:36
文在寅(ムン・ジェイン)大統領が李明博(イ・ミョンバク)元大統領を狙って、怒りの感情をろ過なくそのまま表出した。18日、青瓦台(チョンワデ、大統領府)の朴洙賢(パク・スヒョン)報道官によると、文大統領は「李元大統領が盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領の死を取り上げて政治報復云々したことに対し、怒りを禁じ得ない」と話した。その前日、李元大統領は自ら発表した声明を通じて「積弊清算という名前で行われている検察捜査に対して多くの国民が保守壊滅を狙った政治工作であり、盧武鉉元大統領の死に対する政治報復」と主張したことがある。青瓦台が文大統領の名前で李元大統領の声明を正面から受け返したものといえる。
文大統領は「李元大統領が、まるで青瓦台が政治報復のために検察を動かしているように表現したことは政府に対する侮辱」としながら「大韓民国の大統領を歴任された方として言うべきではない司法秩序に対する否定で、政治襟度に欠ける行為だ」と批判した。前職大統領がすでに死去した別の前職大統領を攻防に引き込み、現職大統領はそのような前職大統領に怒りに加えて侮辱感まで示した様相だ。