【中央時評】ソウル五輪と平昌五輪(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.01.10 15:36
平昌(ピョンチャン)オリンピック(五輪)が近づいている。世界の人々がもうすぐ平昌にやってくる。北朝鮮参加に向けた南北対話も進められていて希望と安堵がまず心を占める。しかし、張り詰めた核・ミサイル危機の真っ只中で開催される平和の祭典は心配と懸念をも同時に抱かせる。
特に、ソウル五輪が大韓民国、韓半島(朝鮮半島)と世界に及ぼした輝かしい成果と決定的な波及効果を考える時、平昌五輪以降の状況に対する希望と懸念の共存はいくらか複雑だ。オリンピックと北朝鮮問題、南北関係、核・ミサイル問題を考えるとなおさらだ。
北朝鮮のソウル五輪反対闘争は執拗だった。ソウル五輪の誘致が決定してから、北朝鮮のソウル五輪阻止外交闘争は総力的だった。外国秘密文書が示すように、ソ連・中国・東欧・東南アジア・アフリカ・中東・南米に至るまで、北朝鮮は関係を結んでいる国々に脅迫を含めて五輪不参加をしつこく要求した。ソ連・中国・東欧を含めたすべての国の参加に傾き、国際的な完敗が明らかになるや暴力行使も辞さなかった。五輪直前の年に敢行した、乗客115人全員を死亡させる大韓航空機爆破事件はソウル五輪の安全に対する最大の脅威だった。