【社説】弥縫で終わった慰安婦合意波紋、このために大騒ぎしたのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.01.10 09:11
屈辱外交という批判を呼んだ12・28韓日慰安婦合意問題が結局、あいまいな形で結末を迎えることになった。韓国政府は昨日、慰安婦合意に決定的な問題があると述べながらも、廃棄や再交渉は要求しないことにした。康京和(カン・ギョンファ)外交部長官は「慰安婦被害者の意思が反映されていない合意は真の解決にならない」と指摘した。その一方で「2015年の合意は両国間の公式合意だったという事実も否認できない」と説明した。
我々は最初から韓日関係が回復不能になるため合意を絶対に破棄してはならないと主張してきた。政府が悩んだ末に現実的な選択をしたのは幸いだ。
しかし誤った合意をやり直すという名分と、韓日関係を壊すことはできないという現実論が混ざり、前後が合わない弥縫策で幕を下ろした。特に和解・癒やし財団の基金10億円の処理がそうだ。政府は日本側の謝罪が不十分だとして我々の予算で10億円を作り、処理案を協議するという立場だ。しかし日本がこれを受け入れるはずはない。実際、河野太郎外相は発表直後、「合意を履行しないのは受け入れられない」とし、抗議すると述べた。