【社説】慰安婦合意、その重みと結果も考えた上で対応を
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.01.05 09:31
文在寅(ムン・ジェイン)大統領が昨日、慰安婦被害者を青瓦台(チョンワデ、大統領府)に招待して一昨年の慰安婦合意に対する意見を尋ねて慰めたのは理に適ったことだ。昨年末に発表された慰安婦タスクフォース(TF、作業部会)の指摘通りに、2年前の合意には様々な誤りがある。恨みが極に達した被害者たちの声を十分に汲み取り、これを合意の内容に反映するのが当然だった。それでこそ、被害者中心主義という普遍的原則に合致する。
ただし、肝に銘じる必要があるのは、招待された被害者と慰安婦関連市民団体以外に他の被害者の考えも同様に汲み取る必要があるという事実だ。文大統領が会った人々はたいてい慰安婦合意の内容に否定的という。だが、2年前の慰安婦合意履行のために設立された和解・癒やし財団側によると、当時の生存者47人中36人が補償金性格の資金を受け取った。資金を受け取るというのが必ずしも合意に賛成するという意味ではない。それでも彼らの意思も聞いてこそ、全体の意見が分かる。