<慰安婦TF発表>韓国与党「前政権が謝罪を」 韓国野党「韓日信頼の危機を招く」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.12.29 08:59
外交部のタスクフォース(TF、作業部会)が韓日間慰安婦合意に対する検証結果を公表してから1日が過ぎた28日、執権与党である共に民主党が再交渉を公論化した。一方、自由韓国党は「非公開を原則にする外交文書を全部暴いている」として政府・与党を猛非難した。慰安婦合意検証報告による影響が汝矣島(ヨイド)に飛び火した格好だ。28日、民主党では再交渉論が声を高めた。朴完柱(パク・ワンジュ)首席報道官は論評で「民主党は慰安婦被害者と国民が納得できる水準の新しい合意が必要だという点を強調している」と話した。チェ・ユンギョン院内報道官も「手続きと内容いずれにも重大な欠陥が確認されただけに誤りを正すことは避けられない」とした。禹元植(ウ・ウォンシク)院内代表は「怒りと衝撃を隠せない。朴槿恵(パク・クネ)政権と当時の責任者は謝罪しなければならない」と声を高めた。
政界では青瓦台(チョンワデ、大統領府)や政府が直接再交渉を宣言する場合、外交的波紋が大きくなる可能性があるため、与党が代わりに再交渉論を取り上げるのではないかという見方が出ている。また、野党の政治報復主張によって勢いが落ちていた「積弊清算」に改めてドライブをかけようとするだろうという声も出ている。
韓国党は「政治報復のために外交の秘密資料まで公開する」と強く糾弾した。金聖泰(キム・ソンテ)院内代表はこの日、党最高委員会議で「文在寅(ムン・ジェイン)政権は政治・政策・人事報復に躍起になって国家間信頼と国益に途方もない危機を招く可能性がある大型事故を起こしている」と話した。張済元(チャン・ジェウォン)首席報道官は「30年間非公開が原則である外交文書を文在寅政府が法と秩序を無視して公開した」として「自身だけが正義という傲慢と独善」と主張した。また「文在寅政権の外交問題に対する判断障害症状は重症」としながら「北核から国を守ることができる最低限の必要条件が韓日米安保協力だ。今回の発表は慰安婦問題の解決どころか、安保危機まで招く可能性がある悪手」と批判した。