【時視各角】韓国は小さい国?文大統領の演説文は誰が書いたのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.12.18 11:03
大韓民国憲法第66条には「大統領は国家元帥であり、外国に対して国家を代表する」と記されている。憲法は前文と第4条の2カ所で韓国が「自由民主的基本秩序」の国だと明らかにした。文在寅(ムン・ジェイン)大統領が中国を国賓訪問したのは彼が韓国の国家元帥、国民の代表であるためだ。どころで、誰に会おうが自由と民主が生きている大韓民国のアイデンティティ、すなわち理念と歴史性を維持しなければならない。これは韓国大統領として憲法的義務に該当する。
ところで、15日北京大学での文大統領の演説は中国に対する自己卑下と事大があふれた。これが韓国大統領の公式発言なのかと疑わしいほど憲法精神が崩れた。文大統領の演説で最も理解できなかったのは「韓国も小さい国だが、責任ある中堅国家としてその夢に共にするだろう」というところだ。韓国がなぜ中国の夢に共にする必要があるのかも納得できないが、「小さい国」という表現は致命傷に近い。この発言は「私は習近平主席から中国の度量の大きい夢を見た」「法と徳を前面に出して包容するのは中国を大国らしくする基礎」という「中国大国論」を述べてから出た。
ここで「小さい国」は人口や面積を指すわけでない。流れ上、「韓国小国論」だ。国家の夢や価値、指導力で韓国が中国に比べて小さいということだ。だが、1人当たりGDPや経済実力、科学技術力、国民一人ひとりの生活の質や精神・文化・宗教的に享受する価値、人権・法治・3権分立と表現・良心の自由のような民主主義の水準で韓国は中国より大きい国だ。