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ロシア懲戒…ヴィクトル・アンは祖国・平昌五輪の舞台に立てるか

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.12.06 09:18
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ヴィクトル・アン(韓国名アン・ヒョンス)とエフゲニア・メドベージェワを平昌(ピョンチャン)オリンピック(五輪)で見ることはできるだろうか。

国際オリンピック委員会(IOC)が6日、スイス・ローザンヌで執行委員会を開き、国家主導のドーピングスキャンダルをめぐり大きな論争を引き起こしたロシアの選手団に2018平昌冬季五輪への出場を禁じる一方、ドーピングテストを経て問題のない選手に限って個人の出場資格を許可する決定を下した。

 
サミュエル・シュミット元スイス大統領が率いるIOC調査委員会は、最近17カ月間、2014年ソチ冬季五輪で行われていたロシア選手団の組織的なドーピングデータ改ざん事件を調査し、この日IOC執行委員会に制裁を勧告した。

来年2月に開幕する平昌五輪に個人の資格で出場するロシアの選手は、「ロシア出身五輪選手(Olympic Athlete from Russia・OAR)の一員として競技に参加する。彼らはロシアの国名と国旗が入ったユニフォームの代わりに「OAR」と五輪旗が入ったユニホームを着ることになる。ロシアの選手が金メダルを取れば、授賞台ではロシアの国歌の代わりに「五輪賛歌」が流される。ドーピング問題で、選手個人ではなく国がオリンピック出場禁止制裁を受けるのは今回が初めてだ。

これにロシア側は直ちに反発し、選手の個人参加については留保の立場を打ち出した。ロシア・オリンピック委員会(ROC)のアレクサンドル・ジューコフ委員長は、IOCの決定直後に「出場候補選手やコーチ、個別種目協会代表などが参加する五輪会議で個人の資格出場問題を議論する考え。ここで五輪参加条件に対する最終決定が下されるだろう」と述べた。会議は12日に開かれる。

今回のIOCの決定と12日のロシアの決定次第では、ロシアの選手を平昌で見られなくなる可能性もある。冬季スポーツ強国として注目されるロシアのスターがまさにその対象だ。「ショートトラックのスター」ヴィクトル・アンは祖国・韓国で開かれる五輪に出場そのものができなくなるかもしれない。ヴィクトル・アンは韓国の選手だった2006年トリノ冬季五輪で金メダル3個を獲得し、ロシア国籍を取得した後の2014年ソチ冬季五輪でも金メダル3個を獲得した。来年33歳になるヴィクトル・アンは平昌五輪が事実上選手として最後のオリンピックになる。ヴィクトル・アンは昨年12月、江原道(カンウォンド)江陵(カンヌン)アイスアリーナで開かれたショートトラック・ワールドカップ(W杯)第4戦で「ソチ五輪で金メダルを取り、ロシアの国歌を聞く時は妙な気分だったが、平昌ではもっと複雑な気持ちになるかもしれない」と話していた。

また、フィギュアスケート女子シングル世界1位のエフゲニア・メドベージェワの出場も不透明になった。この日、IOC執行委員会に参加してロシアの立場を明らかにしたエフゲニア・メドベージェワは「個人の資格で出場するのか」という取材陣からの質問に「そのような質問をすることはまだ早い。最善を尽くして準備を続ける」とコメントした。また、世界第2のアイスホッケーリーグに挙げられるコンチネンタル・ホッケー・リーグ(KHL)に所属するロシア選手団も状況は同じだ。

もちろんソチ冬季五輪で金メダルを手にしたスターのうち、IOCの事後ドーピングテストを通過できず平昌五輪への出場自体を早々と断念した選手もいる。ボブスレー男子2冠のアレクサンドル・ズブコフ、スケルトン男子金メダリストのアレクサンドル・トレチャコフ、クロスカントリー男子50キロメートル金メダリストのアレクサンドル・レグコフらだ。

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