「米国、中国をけん制して日本を再武装させるために北核を利用」(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2017.11.27 15:03
米国が今月21日に北朝鮮をテロ支援国家に再指定した。9年ぶりだ。これに伴い、しばらく宥和モードだった米朝関係が再び正面対立する状況に発展しかねないという見通しが出ている。韓半島(朝鮮半島)危機も複雑化を避けられない。期待を集めた中国共産党対外連絡部長・宋涛氏の訪朝もこれと言って得るものがない雰囲気だ。最近、中国と日本のシンクタンクを訪問して深みのある議論を行って帰ってきた慶南(キョンナム)大学極東問題研究所のユン・デギュ所長に会って北東アジア情勢と韓半島危機について話を聞いた。
--米国の北朝鮮に対するテロ支援国家再指定を評価するなら。
「米国が北核問題を外交的に解決するといいながら制裁と圧迫を持続的・一貫的に強化している。さらに北朝鮮は9月15日の中長距離弾道ミサイル(IRBM)『火星12』を発射して以降、挑発を自制している。相手に協議できる名分と空間を提供してこそ妥協点が出てくる。このように米国が一方的にものごとを進めれば北核問題の外交的解決は容易ではない。再び米朝間で緊張が高まり、追加的な挑発が続くのではないか懸念される」