韓経:【社説】「雇用柔軟性・生産性高めよ」繰り返される韓国に向けたIMFの注文
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.11.16 11:19
国際通貨基金(IMF)年次協議団が一昨日に出した韓国経済に対する冷静ながらも鋭い診断と処方が注目されている。韓国政府と1日から年次協議をしてきたIMFは、「韓国の潜在成長率は1990年代初期の7%から3%以下に下落し、労働生産性は米国の50%水準にとどまっている」という点を根本問題と診断した。その上で「こうした構造的問題が長期成長を妨げている」とし、「労働市場の硬直性緩和と生産性を高めるためのシステム改革に出ること」を注文した。「成長余力があるいまが構造改革の適期」ともした。
IMFは「景気循環的な回復傾向が続くだろう」としながら今年の韓国の経済成長見通しを3.2%に高めるなど聞き心地のいい話もした。しかし核心は雇用を増やし低成長の沼から抜け出すには強力な構造改革に出なければならないということに合わせた。雇用柔軟性と生産性を高めることが持続可能な長期成長の流れに乗るための先決要件ということだ。ほぼ毎年繰り返されるIMFの注文だが、依然として解消されていない課題だ。