韓国、カナダと「無制限」の通貨スワップ締結…外貨安全網強化に期待
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.11.16 09:56
通貨スワップは外貨準備高が底をつく場合に備え相手国に自国の通貨を預け相手国の通貨やドルを受け取る契約だ。外貨準備高が有事の際に備えた「積立金」ならば、通貨スワップは一種の「マイナス通帳」の性格だ。2つとも万一発生しかねない外貨不足事態を考慮した「安全弁」の役割をする。
16日に韓国銀行がカナダ中央銀行とウォンとカナダドルの通貨スワップ契約を締結したのは有事の際に使えるマイナス通帳の数を増やしたという点で韓国金融市場の安定性に肯定的な役割をすることになる見通しだ。特に他の通貨スワップ契約とは異なり、今回の通貨スワップは事前に最高限度を設定せず利用でき、満期も設定しない「常設契約」だ。満期更新に対する負担感が大きく減った格好だ。
米国や欧州など主要基軸通貨国は相互間の通貨スワップに対しこうした形態で通貨スワップを結ぶ。韓国が満期や限度の条件がない常設契約形態で通貨スワップ協定を結んだのは今回が初めてだ。