【コラム】韓中「3不」の存在は不安だ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.11.02 08:56
歓迎するが、憂うつだ。韓中THAAD(高高度防衛ミサイル)問題は整理された。トンネルから16カ月ぶりの脱出だ。両国の観光・文化交流は復元されるだろう。中国の経済報復は段階的に終わるだろう。先月31日に発表された「韓中関係改善協議の結果」による変化だ。
トンネルの外は明るい。だが、すっきりしない。その間、中国のTHAAD報復は激しくて稚拙だった。観光業界と中国進出企業のため息は深まり、挫折した。経済被害は天文学的な規模だ。中国は気にかけていない。「協議の結果」に中国の謝罪、遺憾の表示はない。これに対する青瓦台(チョンワデ、大統領府)の釈明は「未来のための苦肉の策」だ。未来の核心は来年2月の平昌(ピョンチャン)オリンピック(五輪)だろう。文在寅(ムン・ジェイン)大統領の平昌は「北朝鮮が参加する平和オリンピック」だ。その踏み台は中国の習近平主席の開幕式登場だ。それで北朝鮮選手団の参加を誘導する構想だ。
トンネルの外の道は平坦でない。随所に沼がある。康京和(カン・ギョンファ)外交長官の発言(国会常任委)はその中に存在する。その内容は▼THAADの追加配備を検討しない▼米国のミサイル防衛(MD)システムに参加しない▼韓日米安保協力は軍事同盟に発展しない--という内容だ。いわゆる「3不約束」だ。その内容は「協議の結果」にはない。両国の裏面約定である可能性が高い。中国外務省は「韓国の言行一致を希望する」と述べた。中国の即刻反応は「3不」を固めようというものだ。