【時視各角】文大統領、圧勝の安倍首相と「クール」に進め
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.10.27 08:03
安倍晋三首相の圧勝は文在寅(ムン・ジェイン)政権にとって胸が痛むしかない。文大統領は執権から半年で安倍首相に4回も会った。うち2回は韓日米首脳会議を通じてだ。与党消息筋によると、安倍首相はトランプ大統領の前で韓国に対する不満をよく口にするという。「韓国が(対北朝鮮抑止や日米との連携に)消極的」などと告げ口をすることが多かったのだ。これに対し文大統領はすぐにトランプ大統領に「実はそうではなく、韓国はやるべきことをこのようにうまくやっている」と反論し、制裁と対話を併行する必要性を説明する構図が続いた。与党関係者は「文大統領の説明を聞くと、トランプ大統領も『韓国の言うことが正しい』と考えを変えた」と伝えた。
この関係者をはじめ与党の周辺では、安倍首相について「憎らしくてたまらない」という言葉がよく出るという。それでも文大統領は安倍首相と4回会い、電話会談は8回もした。半月後の11月10日にはベトナムで開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で5回目の会談をする予定という。胸中はともかく表面上では「近来最も良い関係」(青瓦台関係者の表現)だ。執権後3年間も安倍首相に会わなかった朴槿恵(パク・クネ)前大統領とは雲泥の差がある。