【グローバルアイ】トランプ大統領の真珠湾訪問に込められた意味
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.10.21 11:22
1941年12月7日午前7時48分、米ハワイ真珠湾のフォードアイランド海軍基地。写真で見ても雲が少ない晴れた天気で視界が良かったこの日、日本帝国海軍航空隊は戦艦「ウェストバージニア」に対する魚雷攻撃で真珠湾空襲を開始した。停泊していた8隻の戦艦がすべて装甲貫通爆弾と魚雷の爆撃にあい、4隻が沈没した。
このうち1隻が日本真珠湾空襲で最も多くの犠牲者が発生した戦艦「アリゾナ」だった。全長185メートル、満載重量3万トンにのぼる「アリゾナ」は空襲から18分後の8時6分ごろ、船首部の弾薬庫が爆撃で爆発して沈没し、乗船していた1177人の水兵および海兵隊隊員が死亡した。真珠湾空襲の犠牲者2403人のほぼ半分だ。米国は撃沈された「オクラホマ」「ウェストバージニア」「カリフォルニア」の3隻は引き揚げて太平洋戦争に再投入したが、「アリゾナ」は水中にそのまま残した。侵略にあった現場として永久保存するためだ。1962年に沈没した船体の上に水上記念館を設置し、犠牲者全員の名前を刻んだ。毎年200万人以上がここを訪れる。
昨年12月28日には安倍晋三首相が侵略国の首相として初めてここを訪問し、慰霊した。安倍首相は真珠湾侵攻に対する謝罪や反省はなく「戦争の惨禍は二度と繰り返してはならない」とし「日本人とアメリカ人の子供たち、またその子供たち孫たち、そして世界中の人々が、パールハーバーを和解の象徴として記憶し続けてくれることを願う」と述べた。オバマ大統領は「米国と日本の人々の同盟関係は、戦争による最も深い傷でさえも友情と恒久平和に取って代わられることを私たちに想起させる」とし「今日の歴史的な場面は米国と日本の国民の同盟と和解の力を代弁する」と述べた。