KT、テスラと5G基盤自動運転車で協力推進
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.10.16 08:47
KTの黄昌圭(ファン・チャンギュ)会長がテスラのイーロン・マスク会長と会い、自動運転車の事業協力を提案した。韓国の第5世代(5G)無線通信基盤自動運転システムをKTとテスラが共同開発しようという内容だ。世界の電気自動車時代を先導するテスラとの協力が実現すればKTは移動通信基盤の自動運転技術競争で優位に立てるとみている。KT関係者は「黄会長は車と道路上の物の間の高速5Gデータ通信が自動運転技術の核心であることをイーロン・マスク会長に特に強調した」と伝えた。
黄会長がテスラの創業者イーロン・マスク会長と会ったのは現地時間12日、米カリフォルニアのスペースX本社でのことだ。黄会長は通信料金や端末器自給制など最近の議論と関連して国会の国政監査に証人としての出席を要請されたが、これを断り出張の途に就いた。今月末に米フロリダから打ち上げ予定のムグンファ5A衛星の打ち上げ作業を順調に終え、衛星打ち上げ後にイーロン・マスク会長と協力する新事業を提案することがもっと至急だと判断したのだ。スペースXはマスク会長の宇宙事業担当企業で、ムグンファ5A衛星のロケット製作と打ち上げ作業を担当している。スペースXのグウィン・ショットウェル社長は「ムグンファ5A衛星を成功裏に軌道に上げるため最善を尽くす」と話した。
黄会長は自動運転事業とともにスマートエネルギー事業(KT-MEG)も提案した。イーロン・マスク会長は電気自動車と宇宙産業のほかも太陽光(ソーラーシティ)、超高速真空列車(ハイパーループ)、大型地下トンネル(ボーリングカンパニー)など未来革新分野を中心に事業を展開している。このうち太陽光事業はKTが開発した人工知能(AI)エネルギーモニタリングシステムと協力できる分野だと判断した。KTのスマートエネルギーシステムを活用すれば太陽光パネルと日射しの角度、雪や落葉など障害物による発電効率などをリアルタイムで把握でき、効率的な太陽光発電が可能だという点を説明した。KT関係者は「イーロン・マスク会長はスマートエネルギー協力にも関心があるという考えを積極的に示した」と話した。