韓経:韓国、今度は家計負債発の危機
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.10.13 09:37
通貨危機前には家計が銀行からお金を借りることは今のように容易ではなかった。銀行が家計よりもっと「お金になる」大規模の企業融資にこだわっていたためだ。1997年の家計負債(家計貸出+販売信用)の規模は211兆2000億ウォン(約20兆9000億円)で、家計の仮処分所得の61%水準だった。
しかしながら、通貨危機は銀行の貸出現状を大きく変えた。企業が相次いで倒れたことによって大金を貸した銀行も軒並み潰れることになったからだ。銀行はその後危険分散の効果が大きい個人向け貸出しに集中し始めた。2008年以降、低金利が固定化し、家計融資はさらに急速に増えた。
家計負債規模はことしの4~6月期末基準で1388兆2914億ウォンに、1997年比で6.6倍ほどに増加した。しかし、仮処分所得は同期間2.7倍ほどの増加に留まった。これによって仮処分所得に対する家計負債の比率は153%水準へと悪化した。債務返済の負担がそれだけ増えたわけだ。ただ、超低金利で銀行全体家計融資のうち、不良債権比率は昨年0.3%台から今年0.2%台にむしろ下がった。