疾走する中国、韓国車の半額で品質も向上
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.10.11 11:21
先月、ドイツのフランクフルトで開催された「2017国際自動車展示会」(IAA、フランクフルトモーターショー)。SUVと電気自動車コンセプトカーを展示した中国の長城汽車・奇瑞汽車(チェリー)のブースは観覧客が絶えなかった。これまでは5、6社が共同でブースを設置していたが、今年は初めて企業別にブースを用意した。奇瑞汽車の最高経営責任者(CEO)は「最先端制御装置・ディスプレーなどを装着したほか、車体を欧州で設計し、安定性・デザインを高めた」とし「我々は中国ではなくグローバル自動車企業」と述べた。先進国の製品をコピーするレベルから抜け出し、巨大な中国市場で蓄積したノウハウでグローバル市場に進出している。
韓国車が中国で振るわないのとは対照的だ。産業研究院によると、韓国車の中国市場シェアは2014年の9%から今年5月には4%に半減した。中国市場進出後、最も少ない。韓国車の不振で利益を得たのは中国企業だ。同じ期間、市場シェアは38.4%から44.7%に増えた。
産業研究院のチョ・チョル中国産業研究部長は「韓国車は中国車に比べて品質・技術力で上回っているが、最近は中国車の競争力が向上し、こうした優位が薄れている」とし「中国企業の飛躍で、ドイツ・日本・米国などに比べてブランドパワーが弱い韓国車が影響を受けている」と分析した。