【時視各角】韓国初の女性外交長官と米国発の国務長官
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.10.04 10:59
ことし6月、この「時視各角」に『康京和はオルブライトになれるか』というコラムを書いた。(※日本語版での翻訳記事はなし。)70年の韓国外交部史上初の女性長官になった康京和が米国初の女性国務長官、マデレーン・オルブライト(80)のように活躍することを期待する気持ちだった。オルブライトは各調査で「最高の国務長官」に挙げられている。偶然にも就任100日となる先月25日、康長官はワシントンの戦略国際問題研究所(CSIS)が主催する討論会に招かれてオルブライトと対面した。司会は駐韓大使として有力視されているビクター・チャCSIS韓国部長。なかなか見ることのできない光景だった。だが、結論から言うと、主人公はオルブライトだった。内面からは自信があふれ、ユーモアにはキレがあった。康長官には申し訳ないが、その差は大きかった。記憶に残ったいくつかの言葉をここに書き留めておきたい。
まず挨拶の言葉。「康長官本人はご存知ないだろうが、(康長官が)私を救ってくれたことがある。(2000年に訪朝して)金正日(キム・ジョンイル)と夕食を共にしていた時、突然彼が『金大中(キム・デジュン)大統領の通訳者と比較して私の通訳者のレベルはどうか』と聞いてきた。私は『もし間違って答えたらこの通訳者が死ぬ可能性もある』という考えがよぎった。それで悩んだ末、私は『金大中の通訳者(康京和)は女性通訳者としては、私が今まで会った中で最高』と答えた(金正日の通訳者は男性だった)」。
米朝間の「言葉の爆弾」攻防については、北朝鮮と米国に核心をついた警告を送った。「国連で演説した北朝鮮代表に感謝したい。彼は私を40年若く感じさせてくれた。彼の演説は(40年前)冷戦時代にしか出てこないような演説だったから」、「われわれ(米国)はこの時点でレトリック(修辞)を増やす時ではない。実際に何かをしなければ」。