海外市場での販売不振・THAAD報復…「危機の現代車」に反騰は可能か(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.10.04 08:46
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最近、インドネシアで大型トラック「エクシエント」500台を供給する契約を締結した現代車。(写真=現代・起亜車)
韓国はいつも以上に長い連休だが、心が穏やかでないなら休んでも休んだうちに入らない。大型悪材料に見舞われている現代・起亜自動車の経営陣の心もその可能性が高い。THAAD(高高度ミサイル防御)報復、保護貿易の強化、主要海外市場での販売不振、通常賃金の敗訴および賃金交渉の難航など暗雲が晴れる兆しがない。ことし残り3カ月の間に反転の種を作ることができるだろうか。経営陣の動線をたどることで「危機の現代・起亜車」が今後進む道を予想してみた。
鄭義宣(チョン・ウィソン)副会長はことしに入り海外出張を14回も行くほど、忙しく現場をかけ回っている。高齢の鄭夢九(チョン・モング)会長に代わって鄭副会長が積極的に外部活動を行う場合が多い。米国・中国など主要国への出張も多いが、業界が注目しているのはベトナム・インド・マレーシアのように、新たに台頭している市場だ。
ことし3月、鄭副会長はベトナムを訪れてチャン・ダイ・クアン国家主席と面談した。鄭副会長がベトナムを訪問したのは初めてだった。重要度が増している東南アジア市場全体に対し、積極的な行動に乗り出したと見ることができる。ベトナム自動車生産者協会によると、ベトナムの昨年の自動車販売量は前年比24%増となる30万4427台を記録した。歴代最高だ。他の東南アジア諸国連合(ASEAN)地域の自動車市場も成長し続けている。自動車市場調査機関「LMCオートモーティブ」によると、インドネシアを除くすべてのASEAN地域で、ことし上半期の自動車販売量は昨年同期よりも増加した。