【取材日記】韓国が「おもてなし外交」を学ぶべき理由
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.10.03 07:48
先月29日夜、安倍晋三首相はびしょ濡れになって東京都内のあるホテルに現れた。雨の中で街頭遊説を終えた直後だった。安倍首相が向かったところは中国の国慶節(建国記念日)および日中国交正常化45周年記念式が開催された場所。
衆議院解散で自身の政治生命がかかる選挙戦を行う渦中にも安倍首相は中国側の出席要請を断らなかった。15年ぶりの日本首相の登場に中国側は喜んだ。安倍首相は行事場所で年内の韓日中首脳会議開催と習近平国家主席の訪日を希望するというメッセージを伝えた。中国の消極的な態度で開かれなかった韓日中首脳会談など、こじれた外交問題を何とか解決しようとした。異例にも首相の出席に中国大使館も翌日、感謝の意を伝えた。「関係改善の思いを中国も感じる」と返答した。
日本外交の「おもてなし」は以前から有名だ。「おもてなし」、すなわち、誠意を尽くして相手を迎えるという日本特有のサービス精神が外交にそのまま反映されている。9月にインドを訪問した安倍首相はモディ首相との首脳会談でインドの伝統衣装を着た。膝までくるクルタとそでなしのネルジャケットだった。座り込んで靴下を脱ぎながら服を着替える安倍首相の姿はそのままメディアに露出した。両首脳はインド式の花装飾をした屋根のない車に乗って8キロ移動した。インド舞踊での歓迎もあった。