【社説】超強力な対北制裁カード「セカンダリーボイコット」を取り出した米国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.09.23 12:05
米国がついに過去最強の対北朝鮮制裁カードを取り出した。トランプ米大統領は国連総会期間に開かれた韓日米首脳会談の冒頭発言で「北朝鮮と取引する個人と企業、金融機関を制裁する新しい行政命令に署名した」と明らかにした。北朝鮮を相手にする第3国の個人と企業を包括的に制裁する「セカンダリーボイコット」の施行を宣言したのだ。米国のこのような措置は2010年のイランに次いで2番目となる。その成敗によっては北核事態が大きな変曲点を迎えるとみられ、焦眉の関心事になるしかない。
米国が明らかにしたセカンダリーボイコットの内容は大きく3つある。まず北朝鮮と金融取引をする第3国のいかなる金融機関も米国金融網への接近が遮断される可能性がある。北朝鮮に入った第3国の船舶と航空機は180日間、米国に入ることはできない。また相当な水準の商品やサービス、技術を取引した個人や機関も制裁対象となる。北朝鮮の金脈をふさぎ、対北朝鮮封じ込めもあるということだ。北朝鮮と取引するだけで制裁が可能な史上最高レベルだ。2日前に「必要ならば北朝鮮を完全破壊する」というトランプ大統領の発言は口先だけでないという点を見せている。