【社説】均衡の取れた大統領の国連演説…対北支援は最大限遅らせるべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.09.22 09:38
文在寅(ムン・ジェイン)大統領が21日(現地時間)、初めてとなる国連総会での演説を無難に終えた。予想通り「平和」を強調しながら強い「制裁と圧力」の必要性も浮き彫りにした。文大統領は「北の核実験後、韓国政府は北を対話テーブルに引き出すためによりいっそう強力な制裁と圧力が必要だという点を積極的に明らかにしてきた」と述べた。また「国連安保理が以前よりはるかに強い対北制裁を決議したことを高く評価する」と話した。これと同時に韓半島(朝鮮半島)の平和を守ろうという呼び掛けも欠かさなかった。文大統領は「韓国政府と国際社会は北核問題を平和的な方法で解決するためにあらゆる努力をしている」と説明した。
その間、文大統領が対話による北核問題解決を繰り返し強調してきただけに、今回も「圧力」より「平和」に重点が置かれるという見方が少なくなかった。しかし文大統領は均衡の取れた演説をした。演説の後半に「北が自ら核を放棄するまで強力かつ断固たる対応をすべき」としながらも「過度に緊張を激化させたり偶発的な軍事的衝突で平和が破壊されることがあってはならない」と指摘したのも同じ脈絡だ。