世界は電気自動車100%時代へ…遅れを取る韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.09.21 15:01
「スーパーカーの時代」が過ぎ去っていく。今年の独フランクフルトモーターショーで「今夜の主人公」という評価を受けたのは、数億ウォンのラグジュアリーカーでも1000馬力を誇るスーパーカーでもなく電気自動車だった。クリーンディーゼルに没頭してきたドイツのメルセテスベンツ、BMW、アウディ-フォルクスワーゲンはもう最も多くの電気自動車で舞台を飾っている。英国・フランス・ノルウェー・インドなど政府も我先にと政策的に「ガソリン・ディーゼルエンジンの終息」を宣言している。韓国より自動車技術がはるかに遅れていると認識されてきた中国さえも2040年にはこれに加わるという計画を立てている。現在、電気自動車競争で韓国は孤立した状況だ。
『誰が電気自動車を殺したか?』(Who Killed the Elictric Car?)。2006年のサンダンス映画祭を輝かせたクリス・ペイン監督のこのドキュメンタリーは、米ゼネラルモーターズ(GM)が1996年に発売した電気自動車EV1の苦戦を描いた。この自動車の葬儀の場面で始まるドキュメンタリーで、ペイン監督は自らの産業を保護しようとする巨大石油化学企業とエンジンオイル企業の政界ロビー活動のためにEV1が廃車場に送られたと説明した。ペイン監督は5年後の2011年、電気自動車をテーマにしたもう一つのドキュメンタリーを制作した。『電気自動車の復讐』(Revenge of the Electric Car)。GMの黒歴史を背にテスラという復讐の化身が登場する内容だ。テスラの創業者イーロン・マスク氏は一躍「ゲームチェンジャー」に浮上した。電気自動車の成長を阻止してきた石油化学業界はもちろん、環境問題に関心が低い国も、これ以上は変化を拒否できなくなった。