韓経:「三重苦」に苦しむ韓国鉄鋼業界…4年ぶりの好況も眺めるだけ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.09.07 09:44
中国製熱延価格が3年9カ月ぶりに1トン当たり540ドル水準を回復した。2015年末に260ドルまで急落していた価格が久しぶりに正常化したという兆しだ。中国発の供給過剰の余波で沈滞期に陥っていた世界の鉄鋼市場が中国政府の強力な供給抑制政策で復活した格好だ。
だが、韓国の鉄鋼メーカーは笑えない。米国政府の通商圧迫だけでなく主要取引先である造船・自動車企業の不況、最低賃金引き上げ・非正規職の正規職転換・通常賃金拡大など企業負担を加重させるいわゆる「労働3種セット」が業界の収益性回復を固く締めつけているためだ。文在寅政権の「脱原発」宣言で電気料金引き上げカードまで水面上に浮かび上がった状態だ。