北朝鮮、ICBMの脅迫通じないと分かると核カード…正恩氏の新たなハリネズミ戦略(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.09.04 10:30
「平和がいくら貴重でも、絶対に物乞いはしない」。北朝鮮が6回目の核実験を強行してからおよそ2時間後の3日午後2時30分。北朝鮮の朝鮮中央テレビは「我々の銃槍の上に平和がある」という題名の音楽を放送した。続いて男性アナウンサーが登場して「15時(日本時間午後3時30分)から重大報道がある」と予告した。韓国統一部当局者は「北朝鮮は放送で流す歌を選曲する時も彼らなりのメッセージを含んでいる」と伝えた。そして3時30分、リ・チュニ・アナウンサーが登場する重大報道で「大陸間弾道ミサイル(ICBM)用の水素弾(水素爆弾)試験完全成功」を伝えた。
この重大報道によると、この日午前、金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長は朝鮮労働党中央委員会政治局常務委員会を緊急招集した。正恩氏をはじめ常務委員5人は国際政治情勢と韓半島(朝鮮半島)軍事的緊張状態を評価して核兵器研究所の報告を聞いた後、6回目核実験の問題を討議した。彼らは続いて「国家の核武力の完成において完結段階目標を達成するための一環として」核実験を決めた。そして正恩氏が命令書に「承認する。9月3日、午後12時(日本時間午後12時30分)に断行する」と書いた後、署名した。これは朝鮮中央テレビが報道した今回の核実験を決める過程の顛末だ。すでにこの日早くから核実験の兆しは見えていた。労働新聞は同日付で正恩氏が核兵器研究所でICBMに装着する水素爆弾を視察する場面を公開した。