【中央時評】韓国はドイツとスペインのどちらを追うのか(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.08.30 15:15
韓国の昨年の貿易依存度は80.8%だった。貿易で暮らしている国ということだ。中国・米国・日本のように人口が多く土地も広ければ内需が支えるだろうが、そうはできない。結局、他国よりよい暮らしをするには貿易に注力するしかない。こうした面で韓国は「中規模開放経済」を目指す国ということだ。
ドイツも同じだ。貿易依存度が70%を超える。先進国には珍しく輸出主導型の経済だ。しかし世界が好況だった2000年前後、ドイツ経済は失業率が10%を上回るほど低迷していた。1999年6月に経済専門誌「エコノミスト」がドイツを「欧州の病人」と表現したほどだ。しかしシュレーダー首相が「アジェンダ2010」というメスを握るとドイツの運命は反転した。整理解雇要件の緩和、失業給与の削減、税金減免、年金改革、時間制雇用の拡大などの政策を出した。さらに労組が賃金引き下げまたは凍結に同意した。1999-2008年の実質賃金は年平均マイナス0.5%。海外に工場を移そうとしていた企業が国内にとどまった。ドイツが欧州経済の盟主になった背景だ。