【取材日記】高齢化で村消滅、少子化のような喫緊の課題=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.08.29 14:17
「このように来て話を交わすだけでもありがたいです。外地から誰が来ると嬉しいです」
江原道鉄原郡(カンウォンド・チョルウォングン)近北面幽谷里(クンブンミョン・ユゴクリ)で最年長者であるキム・ギョンニョルさん(87)は孫のような記者と話を交わしながら微笑みを隠せなかった。「若い人が取材に来て嬉しい」というほど、この村では普段若者がいない。
全国最高の高齢者割合(65歳以上59.3%)が肌で感じられるほど真昼にも人影が少なかった。取材した他の村も状況は変わらなかった。忠南舒川郡(チュンナム・ソチョングン)では「子供の泣き声を聞いたのががいつなのかも覚えていない」という話を誰も彼も言い出した。死亡人口が増え、空き家だけがますます増加している。釜山(プサン)・大邱(テグ)のような大都市にも高齢化が影を落としている。高齢者割合が20%を越える洞が急増し、孤独死と高齢者の貧困問題も深刻だ。